刑務所でタバコが通貨になった理由!意外な経済の仕組みとは?

刑務所の鉄格子越しに、タバコの束と日用品が物々交換されている様子。タバコが通貨代わりに使われる経済の仕組みを示す概念的な写真。 Compassコラム

「刑務所の中で『タバコ』が通貨になった理由」、映画などで見て不思議に思ったことはありませんか?実はこれ、保存がきいて小分けにできるなど、ちゃんとした経済の理由があるんです。

今回はそんな極限状態の経済ルールを、サクッとわかりやすく解説します。

刑務所のタバコ通貨ってなに?

映画やドラマで、囚人がタバコを使って物をやり取りするシーンを見たこと、ありますよね?刑務所の中では、当然ながら現金を持つことが許されていません。でも、人間には「これが欲しい」「もっと良いご飯が食べたい」という欲求が必ずあります。

そこで、現金の代わりに使われるようになったのがタバコなんです。これは経済学で「物品貨幣」と呼ばれるものです。昔の日本で、お米がお金の代わりだったのと同じですね。

看守に見つからないように、掃除や洗濯などのサービスをタバコ数本で依頼する。そんな独自の経済圏が、塀の中で自然と出来上がっていたんです。誰かがルールを決めたわけではなく、自然発生したのが面白いところです。

腐らず小分けできるのがポイント

「なんでパンや石鹸じゃなくてタバコなの?」と疑問に思いますよね。実はタバコには、お金として優秀な条件が奇跡的に揃っているんです。

まず、腐らないこと。パンだとすぐにカビてしまいますが、タバコなら隠しておいても価値が変わりません。貯金(貯タバコ?)ができるわけです。

次に、細かく分けられること。「ちょっとしたお礼なら1本」「大きな頼みごとなら1箱」というように、金額の調整がとても簡単なんです。これが石鹸や缶詰だと、半分に割って払うのは難しいですよね。

さらに、品質が均一であることも重要です。有名な銘柄なら、どの箱を開けても中身は同じ品質です。「このタバコは腐ってるかも」なんて心配せずに、安心して受け取れます。

つまり、持ち運びやすくて、丈夫で、計算しやすい。極限状態の中で、一番使い勝手が良かったのがタバコだったというわけです。

実は「インフレ」も起きる?

面白いことに、この小さな世界でも「インフレ(物価上昇)」が起きます。経済学で有名な戦時中の収容所の事例をご紹介しましょう。

ある時、赤十字からの差し入れで、収容所内にタバコが大量に入ってきました。みんながタバコをたくさん持っている状態になると、その価値が下がってしまいます。すると、今までタバコ1本で頼めた洗濯代行が、2本、3本と値上がりしたのです。

お金(タバコ)の量が増えすぎると、物の値段が上がる。現実社会と全く同じ現象が起きているなんて、人間って不思議ですよね。

まとめ:極限でも経済は回る

刑務所のタバコ通貨について、ざっくり解説しました。お金がない場所でも、人間は知恵を絞ってルールを作り、経済を回してしまうんですね。

ちなみに現在では、多くの国で刑務所内が禁煙になり、代わりに「切手」や「サバの缶詰」が通貨になっている場所もあるそうです。「何が価値を持つか」は、その環境次第で変わるもの。次に映画を見る時は、背景にある「通貨」にも注目してみてくださいね!

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