パン1個100兆ドル!?ジンバブエドルのインフレをざっくり解説

大量のジンバブエドル紙幣の束が山積みされた手押し車と、その上にポツンと置かれたパン1個の画像。パンを買うために膨大なお金が必要だった、ジンバブエのハイパーインフレを象徴する様子。 Compassコラム

「パン1個買うのに100兆ドル」なんて話、聞いたことないですか?世界でも最悪レベルのインフレとして語り継がれる、ジンバブエドルのエピソード。
まるで冗談のような数字ですが、これ、実際に起きた話なんです。お金が文字通り「紙くず」になってしまった衝撃の事件。

一体なぜ、そんな異常事態が起きてしまったのか。その驚きの原因を、見ていきましょう。

パン1個が100兆ドルって本当?

パン1個が100兆ドルって本当?

結論から言うと、紛れもない実話です。舞台は2008年頃のアフリカ、ジンバブエ。「21世紀最悪」とも呼ばれる猛烈なインフレがこの国を襲いました。約17年前、意外に最近の出来事だと思いませんか?

物価の上昇スピードは異常で、昨日100円だったパンが今日は200円、明日は400円…と、倍々ゲームのように跳ね上がっていき、最終的に、買い物には財布など役に立たない状態に。そして、「段ボール一杯の札束」が必要になりました。「手押し車にお金を積んでパンを買いに行く」。嘘のような光景が、日常的に広がっていたというから驚きです。

100兆ドルは日本円でいくら?

100兆ドルは日本円でいくら?

「100兆」という響き。一生遊んで暮らせそうな大金を想像してしまいませんか?しかし当時のジンバブエにおける価値は、せいぜい「アメ玉数個」や「卵3つ」程度。

日本円に換算すると、なんと「1円以下」だったとも言われています。缶コーヒーですら買えない金額ですね。0が14個も並ぶ紙幣を発行したものの、実態はただの紙切れ同然。「お札で拭いてトイレに流したほうが、トイレットペーパーを買うより安い」。そんな信じがたい逆転現象まで起きていたそうです。

なぜ最悪のインフレに?

なぜ最悪のインフレに?

なぜここまでの事態に陥ったのか。原因はシンプルに「政府の政策ミス」と「お札の刷りすぎ」です。当時の政権が強引な土地改革を断行した結果、主要産業だった農業が崩壊し、深刻なモノ不足を招きました。

モノがなければ、当然値段は上がります。困った政府が選んだのは、「お札を大量に印刷して埋め合わせる」という禁じ手でした。世の中にお金が溢れれば、その価値は暴落します。それでも印刷機を止めず、さらに桁の大きい紙幣を作り続けた結果、誰にも止められないインフレ地獄へと突入してしまったのです。

結局、今はどうなっている?

結局、今はどうなっている?

現在、あの伝説の「100兆ジンバブエドル」は廃止されています。その後も通貨制度は混乱続き。2024年には新通貨「ZiG(ジグ)」も登場しましたが、信用問題から米ドルなどが街中で使われ続けているのが現状です。

では、かつての100兆ドル札はどうなったのでしょうか?実は今、世界中のコレクターの間で「ネタ」として大人気。ネットオークションなどでは、状態が良ければ数千円〜数万円の高値で取引されることもあります。通貨として死んだ後に価値が出るなんて、なんとも皮肉な話ではないでしょうか。

まとめ

ジンバブエドルの事例が教えてくれるのは、「お金の価値は信用で成り立っている」という事実。どんなに立派な数字が印字されていても、信用がなければただの紙切れなんですね。

「昔、パン1個が100兆ドルした国があるんだよ」ぜひ明日の雑談ネタとして、この衝撃エピソードを披露してみてはいかがでしょうか。

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